君が僕のモノにならないで――
他の誰かのモノになるくらいなら―――
…いっそ潰してやろうと思った。
mine
ものごころがついた頃には、が隣にいるのが当たり前だった。
食事をするときも、遊ぶときも、寝るときも、いつも一緒だった。
僕より一つ年上なのにはどこか抜けていて…小さいながらも僕は
を守ってあげなきゃと心に決めていた。
その志は変わることはなく、一生続くものだと信じていた。
僕は足を進めている。
ただ彼女の元へと――…
【Death Note】
書き込んだ名前の主を殺せるノート。
学校のグラウンドでこれを拾った時には誰かの悪戯かと思った。
普通に考えて、名前を書き込んだだけで人を殺せるなんて信じられな
いだろ?
(まぁ‥すぐに使用して死神リュークと出会い【Death
Note】が本物だとわかったが…)
実証したことによって、僕は善人だけが生きる世界を造ることを決意
する。
善人にとって住みよい世界を――
悪人は全て“神”によって裁かれる新世界―――
そして僕が、新世界の“神”になる!!
もちろん“神”の隣には“女神”――――がいるはずだった。
まさかそのが僕以外の男を選ぶなんて思いもよらなかった。
うっそうと生い茂る緑の中で一カ所開けた湖のほとり。
は木に背を預け、眠っていた。
「…」
呼んでも反応を示さない。
微笑んだまま、眠っている。
永遠に――‥眠り続ける。
「ねぇライト!!あたしにも彼氏が出来たんだよ!!」
嬉しそうにの放った一言が、僕のカラダを貫いた。
頭の中が真っ白になって…世界が時を刻むのをやめた。
その告白はあまりにも唐突で…あまりにも残酷だった。
「へぇ…凄いじゃないか」
おめでとう…
僕はちゃんと笑えていただろうか。
自然に、いつも通りに、笑えていただろうか。
今となっては、もう知りようがない。
僕は、を手に入れるために――‥
他の男の目に付かないように――…
【DEATH NOTE】に名前を書き込んで‥
を殺したのだから。
「…愛してるよ」
昔も
今も
これからも
僕が愛すのはだけ。
これでもう――…
君は僕だけのもの
微笑んだまま眠っている真っ白なを抱きしめた。
【あとがき】
ライト君好きだったのに漫画の最後の終わり方が…orz
ちなみに管理人はL派です(ぁ